【元不動産屋が伝授!】良い賃貸不動産会社はこうやって選ぶべし

損しますよ!不動産屋に嫌われるお客様にありがちな三大行動

不動産屋と聞くと、上手い話を持ちかけて口車に乗せたり、殿様商売と言わんばかりの上から目線…といった昔からのイメージがいまだに根強く残っているようです。警戒しながら不動産会社を訪れるお客様の中には、懸命にバリアを張り、負けじと威圧的な態度で不動産屋と対峙してやる!と意気込む方がいらっしゃいます。

現在では全くそんなことはありません。ほとんどの不動産会社がクリーンな雰囲気の安心できる会社です。にもかかわらず不動産屋が理不尽なお客様への接客に苦労している話が後を絶ちません。

こうした苦労経験が多い不動産屋ほど、お客様への対応は警戒心の強いものになります。それこそ悪いイメージ通りの接客をする不動産屋がいるのは、実はお客様と不動産屋がお互いに警戒し合っているからなのです。

部屋を借りたいお客様と借りてほしい不動産屋、本来は利害一致なのですから、警戒心さえ解ければ必ず双方が満足できるはず。今回は元不動産屋の観点で、ありったけの警戒心で対応してしまうお客様の三大行動をお伝えしたいと思います。

その1.約束を守らない

物件下見や来店予約を連絡なしにすっぽかす、契約書類や契約金を約束の日時に提出しない、挙句の果てに連絡がつかないなど、信じられない話ですが本当に多いんです。モラルの問題なのかもしれませんが、約束を守れない人=家賃を払わない可能性がある人と判断せざるを得ません。

たとえば他の不動産会社で物件を決めた、部屋探し自体が延期になったなど、確かに言い出しにくい状況なのかもしれませんが、連絡がつかないまま約束を破るのはルール違反ですね。

その2.自分に有利に運びたい下心が丸見え

いい条件の物件に100円でも安く住みたいというのは誰もが持つ願望です。しかし強硬な態度で値引きを要求したり、仮契約の状態のままでもっと条件の良い物件を探させようとしたり、物件を決めてはキャンセルを繰り返すなどの行動は、不動産屋からの信用を無くす要因となります。

実はこういう態度を取れば取るほど、値引きの交渉は失敗し、良い条件の物件は他の人へ回ることになるのです。不動産屋からしてみれば「お役にたちたい」とは思えないですからね。

その3.完璧を求めて細かいことにこだわる

中古物件の部屋に傷がついている、隣室との壁がどうも薄い、収納の位置が悪い、敷地の駐輪場が遠い…などなど。こだわりを持って部屋探しをされているのはいいのですが、それらを全部満たすまで何かとケチをつけて、一向に物件が決まらないというお客様がいらっしゃいます。

何とかして条件を満たせる部屋はないかと、立地の良い好条件の新築物件を紹介すれば「家賃が高い」の一言だったり。はじめのうちは頑張っていた不動産屋も次第に熱意が薄れ「付き合いきれない」と感じてしまうのです。

以上が不動産屋に嫌われるお客様にありがちな三大行動です。いかがでしたか?

こうした行動は入居後にトラブルになる恐れのあるお客様と判断され、不動産会社から「貸したくないお客様」のレッテルを貼られることになります。たとえ良い情報を持っていても、貸したくないお客様にそれを積極的に見せることはしません。

お客様が良い不動産会社を選ぶのと同じように、不動産会社も良いお客様を選んでいます。それは賃貸仲介業として求められる「プロの仕事」だからです。トラブルになる恐れを事前に排除するリスクヘッジです。

本当に満足できる部屋探しをするのに必要なのは、不動産会社から良い情報を引き出すこと。回りまわって損をしないためにも、お客様と不動産会社双方が信頼してもらえるよう努めることが重要なのです。