【元不動産屋が伝授!】良い賃貸不動産会社はこうやって選ぶべし

物件下見時の必須確認ポイントはココ!※部屋と設備編

気になる物件を不動産会社に案内してもらう…部屋探しの一番の楽しみですよね。でもいろいろ見ているうちにわからなくなって、あとから「アレってどうなっていたっけ?」となりがち。

せっかくの下見を一度で有効に活用するために、物件下見時の必須確認ポイントを2回に分けてご紹介します。今回は部屋と設備編です。

まずは【部屋内部】から。

間取り図でイメージしていた部屋内部を実際に確認しましょう。部屋の広さや収納の大きさなどは誰もが気になるところですが、特に扉やコンセント、スイッチ等の種類や位置は家具配置のカギとなります。新しく買い揃える場合は除き、今持っている家具家電はどこに置けそうか、ある程度イメージしてください。

また、窓の位置と大きさを確認しましょう。標準タイプ(幅が一間/半間・長さが約200cmまで)であれば、一般的に販売されているカーテンで大丈夫です。特徴のある窓や幅の大きな窓の場合はサイズを測ってみてもいいかもしれません。

照明器具やガスレンジ台はありますか?洗濯機や冷蔵庫を置くスペースはどの程度ありますか?新たに買う必要があれば種類やサイズを知っておくと便利ですよね。

梅雨時期であれば水回りや北側の部屋の湿度、真夏や真冬であれば暑さ寒さ、明るさ暗さなど、部屋に入らないとわからない「体感」を大切にしながら、部屋の雰囲気を感じ取ってみてください。

次が【設備】です。

募集図面に記載された設備の確認をしましょう。あると思っていたものがない!というトラブルのベスト3は、エアコン/風呂の追い焚き/暖房・洗浄便座です。募集図面は「現況優先」がほとんどですから、資料だけを頼りにするのではなく目で見て確認してくださいね。

また電力のアンペア数を見てください。20~40Aが一般的ですが、あまりにも低い、高い場合には変更することができるかどうかも不動産屋に確認しましょう。他にもインターネットの環境や電話回線が引けるかどうかなどの確認をしておくと引越準備もはかどります。

ガスの種類はとても大事です。最近ではオール電化物件やIHクッキングヒーター内臓のキッチンも増えてきましたが、まだまだガスが多いのが現状です。都市ガスなのかLP(プロパン)なのかはガス料金とガスレンジ台の種類に大きく関わります。都市ガス物件ならラッキー!LPガスに比べ料金が安いのが特徴です。

ちなみに、ガス警報器の取り付け位置で種類を見分けることができます。ガスの性質上、LPガスは床の近くに、都市ガスは天井の近くに警報器が取り付けられているはずです。

さらに玄関の鍵はどういうタイプですか?紛失時の対応や合鍵作成可否、何本もらえるのか、大家さんが控えを持つのか、シリンダーを交換できるのかなどの情報があればさらに安心です。

そして最後に。部屋についていない設備を後付けできるかどうかの確認を忘れずにしてください。たとえばエアコンは全室に設置可能ですか?便座を取り替えることはできますか?石油ストーブの使用が不可の物件もあります。

このあたりは不動産会社によって、また大家さんや物件の状況によって大きく異なる部分です。たとえば、あるお客様は外廊下のあるマンションの廊下側の部屋にエアコンを設置して、そうとは知らずに消防法違反を犯していました。廊下が緊急時の避難通路になっていてエアコンの室外機を置いてはいけない物件だったのです。

以上、部屋と設備の確認ポイントをご紹介しました。一度の下見でできるだけ多くの情報があれば比較検討も簡単です。わからないことは不動産屋に質問しながら、部屋をくまなくチェックしてみてくださいね!