【元不動産屋が伝授!】良い賃貸不動産会社はこうやって選ぶべし

ネットで下調べ~募集図面を読み解くカギ※外観写真と概要編

部屋探しをするのなら、ネットに掲載された物件情報を読み取れる達人になれ!ということで募集図面を読み解くカギ第2弾です。今回は物件の外観写真と物件概要についてご紹介します。

まずは【外観写真】から。

写真をパッと見て、見た目がオシャレ、デザインが好みじゃない、2階建てなんだ~くらいにしか見ていないのではないでしょうか?

実は良い不動産会社ほど外観写真には力を入れます。掲載するスペースが限られるため、1枚でその物件が一番良く見えるように工夫し撮影するんです。

たとえば、東向きの物件をベランダ側から撮影するときはなるべく晴天時の午前中に撮影します。東向きでも午前中なら日当たり抜群ですよね?

ほかにも、隣家が近い場合はフレーム内に入らないように注意したり、角度を変えて壮大感を演出したり、ロケーションが良い立地ならあえて引き、周囲の景色が写るようにしたり…といった具合に、メリットを最大限引き出しデメリットを最小限にするための工夫を凝らします。

外観写真からイメージできるものがその物件のベストな状態だと解釈してもらうといいと思います。

逆にどう考えても何の工夫もなく撮られた外観写真ならチャンス!うっかりベランダに干された洗濯物や駐輪場に止まっている自転車が写っていたりすれば、近隣の方のおおよその状況が読み取れますよね。

ただなんとなく写真を見つめるだけでなく、写りこんでいるものからイメージを膨らませて物件の状況を把握しましょう。

最後が募集図面のカナメ【物件概要】です。

家賃等の条件、構造、設備など。物件概要に載せなければいけない情報は不動産広告の規定で定められています。記載が細かいので見づらくてあんまりよくわからない…という方も多いですよね。ズバリ見逃しがちなポイントは以下の通りです。

金額の条件はご存知の通り、賃料・駐車料・共益費(管理費)・町内会費などを合わせたものが毎月の家賃になります。その他敷金や礼金、仲介手数料、また備考欄には家賃保証会社への保証料、鍵交換費、更新手数料、火災保険など契約金に関する情報が載ることもあります。

入居可能日は必須確認ポイント!引越時期に間に合わなければ候補からは除外しないといけないですよね。また「現況」が入居中となっていれば、前の入居者がまだ住んでいる状態。物件の下見ができるかどうか問い合わせが必要です。

もしもライフラインの状況があれば確認しておきたいところです。特に水道は物件によってメーターの種類や支払い方法が異なることがあります。光熱費込、大家さんに水道代を支払うなど様々ですから事前にしておいて損はありません。

またガスは都市ガス?LP(プロパン)?用意するガスコンロの種類や毎月のガス料金に差が出ますよ。こちらも合わせて確認しておくといいですね。

物件の住所や地図、最寄駅などの記載もあると思います。特に最寄駅からの時間の記載方法は規定で定められていて、公共交通機関の乗車時間と降車場から物件までの距離を1分80m(時速4.8km)で計算して記載することになっています。

バス路線がない場所だと「○○駅から徒歩60分」などとんでもない時間がかかれていることがありますが、実際の距離は4.8km。車なら比較的駅から近いということになりますね。

2回に分けてお伝えした募集図面を読み解くカギ、いかがでしたか?細かくて見たくなくなるのもわかりますが、良い不動産会社ほど募集図面にはたくさんの情報を載せています。情報を有効活用して上手に部屋探しをするためにはぜひ、物件情報を隅から隅までチェックしてくださいね!