【元不動産屋が伝授!】良い賃貸不動産会社はこうやって選ぶべし

物件下見時の必須確認ポイントはココ!※周辺環境と契約編

不動産会社に物件を案内してもらう際、一度の下見でどれだけたくさんの正確な情報を得られるかは、部屋を決めるときの大きなカギになります。物件の下見をするときの必須確認ポイント第2弾。今回は周辺環境と契約編です。

まず最初は【物件の周辺環境】です。

部屋に入る前か出るときには、敷地と建物全体を見てみましょう。隣家との距離や景観、道路から敷地までの進入路などに生活に支障が出るようなデメリットはないですか?募集図面の物件情報だけでは読み取りにくい部分です。しっかりチェックしてください。

また、ゴミ置き場や出し方のルール、駐輪場の位置やバイクが置けるのか、車があれば駐車場の場所など、毎日の生活に直結するポイントはその場で確認しておきたいところですね。

意外と見落としがちなのが、携帯の電波です。今ではほとんどなくなりましたが、携帯会社によって、あるいは部屋の位置や周辺環境によって、電波の入りが弱い物件も中にはあるんです。念のため部屋の中では自分の携帯を必ず見て、アンテナが立つかどうか確認するのをおススメします。

さらに物件案内の移動中などに、スーパーやコンビニ、最寄りのバス停や駅などを確認しておいて損はありません。不動産屋にお願いして案内ルートに入れてもらうこともできると思います。特に初めて住むエリアへの引越であれば、こういう情報はすごく役に立ちます。

通勤通学で利用する経路、公共交通機関の運行状況、車であればラッシュ時はどの程度混雑するのか、そしてそのエリアの暮らしやすさなど、実際に住んでみないとわからない情報はぜひ不動産屋に直接聞いてみてください。

自分が思っていたよりもこのエリアは住みにくいとか、便利だけど朝のラッシュが半端ないなど、知らなかった情報を不動産屋が持っていることは多々あります。

良い不動産会社の担当であれば物件の周辺環境は熟知しているはずです。あいまいな返答で納得するのではなく調べたり確認したりしてもらって、上手に情報を引き出すようにしてくださいね。

そして次が【契約内容】です。

基本的には、物件を決めてから説明されることが多いのですが、家賃の支払い方法やライフラインの通し方、入居後のトラブルへの対応、いつから入居できるのかなどは物件の下見時に確認したほうが良いでしょう。

その他、契約時に必要な書類や、保証人、保証会社の利用、そして契約金の見積もりや支払期限は、できればすべて確認しておいてください。

これは、さんざん迷って部屋を決めたのに契約内容が自分に合わないためにその部屋を契約することができない…といった結果を避けるためなんです。

たとえば予想以上に契約金が高くて用意するのが難しいとか、クレジットカードが使えると思って部屋を探していたのにできなかったとか、保証人が遠方に住んでいて印鑑証明等を用意してもらうのに時間がかかるとか、所得証明を発行してもらわなければならないなどなど、契約には予定外の条件が付きものです。

部屋を決めるということは気に入った部屋を実際に契約できるということ。契約内容が合わなかったら、部屋探しはイチからやり直しになってしまいますよね。

以上、周辺環境と契約内容の確認ポイントをご紹介しました。2回にわたって物件下見時の確認ポイントをご紹介しましたが、物件下見の役割とは、ネットなどで事前に下調べをした情報を目で見て確認し、そこに不動産屋が持つ情報を加えて比較材料にすることです。

ただなんとなく物件を見ているだけでは、せっかく下見をしてもなんの判断材料にもならずに部屋探しは難航します。ポイントを抑えた物件下見で楽しく上手に部屋を選んでくださいね!