敷金よ戻ってこい!入居後気を付けるべき住まいのポイント3つ

賃貸借契約において大きなトラブルが発生するとしたらそれは、敷金返還と原状回復にまつわるものです。退去時に法外な原状回復費用を請求されたケースなどでは裁判による判決も出されています。

原状回復義務は、借りていた部屋を入居前の状態に戻すことと定義されています。でもたとえば新築で借りた物件に住みはじめたとして、退去時に新築の状態に戻すことはできませんよね?議論されているのは「どこまでの状態に、誰の負担で戻すのか」という内容なのです。

また、誰が住んだとしても時間が経てば痛んでいくのは住宅の宿命。自然損耗や経年劣化と呼ばれる痛みの範囲はどこまでなのか?というのも議論の大きなポイントです。

これらには法律による明確な規定がないというのがトラブルの原因なのですが、あまり堅苦しく考えすぎるのも、考えなさすぎるのも問題です。普通に生活していれば、退去時には原状回復に必要な経費のみ請求され、余った敷金はちゃんと戻ってくるのですから。

ここでは信頼できる不動産会社に仲介してもらった物件を正しく契約した場合、ちょっと気を付ければ最後に余計な出費をしなくて済むであろう、住まいの3つの注意点をお伝えします。

まず大前提として、契約書に明記された原状回復の内容は絶対です。ルームクリーニングや畳・襖の交換、鍵の交換など、契約時の約束事は守らなければなりません。

参考までにルームクリーニング料金の相場は1平米あたり1000円前後と言われています。ワンルームなら2~3万円、2部屋から3部屋であれば4~6万円程度になるでしょう。目安にしてみてください。

その上で気を付けるべき3つの注意点の1つ目は、結露によるカビです。

「誰が住んでも痛む」のが自然損耗の定義です。部屋の換気状態が悪く、窓や壁紙、収納内部等にカビを発生させるのは自然損耗にならないケースが多いです。特に壁紙や木目にカビが生えると、掃除をしても落ちないため交換が必要です。範囲によっては交換代が高額になる可能性があります。

特に北側の部屋や、気密性の高い新しめの物件は湿気がこもりやすくなります。市販の湿気取りやエアコンを活用したり、換気をまめにすることでカビを予防しましょう。

2つ目は、過失による傷です。

床に重たいものを落として傷つけた、家具の移動時に壁をえぐった…など、わざとではなくても傷つけてしまうこともあるでしょう。これは傷の程度や不動産会社・大家さんによって判断基準が異なる部分です。修復可能であれば、応急処置をしてそれ以上傷を広げないようにしておくことが大切です。

近年では、床の材質を変更することで床材交換時の範囲を最小限にしたり、汚れの落ちやすい、傷のつきにくい壁紙を使用したりなど、原状回復にかかる負担を減らす工夫がされた物件も増えてきました。

3つ目は、壁に穴をあける場合です。

一か所に集中して大量にということでなければ、画びょうの穴は修繕で済むことが一般的です。ネジやクギの穴は判断が分かれるところですね。どうしても時計やインテリアを壁にかけたい場合、ハンガーレールを使うのがベストです。

室内の壁にレールのようなものが取り付けられていませんか?フックがついていたりして上部にハンガーをひっかけることができるようになっています。ここなら壁にかけても安心です。

以上が3つの注意点です。原状回復と敷金返還は不動産会社や大家さんによって基準が異なる部分であり、一概にこう、と言えるものではありません。ですが入居者として必要最低限の注意を払いながら住んでいれば、退去時には入居者も大家さんもどちらも気持ち良く「ありがとう」と思えるのではないでしょうか?